研究開発
ビオアロニア
ビオアロニア濃縮果汁
ビオアロニア濃縮エキス
千歳産単一品種のビオアロニアの果実だけを原料に、搾汁、濃縮、清澄化して一定品質に調製した「ビオアロニア濃縮果汁」と、熱水抽出して一定品質に調製した「ビオアロニア濃縮エキス」の2種類の食品・飲料原料を製造しています。濃縮果汁、濃縮エキス共に糖度を規格として一定の値に濃縮することが可能で、カスタマイズすることができます。
濃縮果汁は糖や酸味が強く、飲料や菓子などの原料に最適で、濃縮エキスはアントシアニンを果汁以上に含んでおり、健康志向食品やサプリメント等の原料に向いています。
アロニア(濃縮果汁 ・果汁エキス)の機能性
当社のアロニア濃縮果汁、アロニア濃縮エキスは、北海道立林業試験場が1989年にロシアのハバロフスク市内のアロニアの木から種子を採取し、その種子から養成した木をもとに組織培養した統一品種の苗木を、千歳市の企業において栽培したアロニア果実のみを原料としており、安全性、機能性が十分に確認された安全・安心の原料です。(※BIO DO ®ではこの千歳産アロニアを『 ビオアロニアTM』と呼んでいます。)
マウスを使った本試験では、希釈したアロニア果汁およびアロニアエキス10ml/kgを56日間与えることによって有意に体重増加と脂肪の蓄積を抑えることが示されました。 これらのことから、アロニア果汁とアロニアには、メタボリックシンドロームの予防・改善に役立つ食素材としての可能性が示唆されます。
※濃縮果汁、濃縮エキスを3.6倍に希釈して試験試料として使用
評価項目 | 通常食 | 高脂肪食 | 高脂肪食 アロニア果汁 |
高脂肪食 アロニアエキス |
---|---|---|---|---|
体重(g) | 25.2 ±0.8 |
30.2 ±1.4 |
25.7 ±0.5 |
26.2 ±0.8 |
肝臓重量(g) | 0.904 ±0.048 |
1.042 ±0.061 |
0.819 ±0.17 |
0.913 ±0.062 |
精巣上体周囲脂肪(g) | 0.396 ±0.024 |
1.024 ±0.180 |
0.716 ±0.095 |
0.522 ±0.059 |
腎及び後腹壁周囲脂肪(g) | 0.173 ±0.024 |
0.508 ±0.089 |
0.370 ±0.064 |
0.234 ±0.042 |
腸間膜脂肪重量(g) | 0.206 ±0.044 |
0.290 ±0.040 |
0.237 ±0.036 |
0.142 ±0.015 |
白色脂肪重量(g) | 0.775 ±0.076 |
1.828 ±0.268 |
1.323 ±0.192 |
0.898 ±0.112 |
ラットを使った本試験では、希釈したアロニア果汁、アロニアエキスを単回投与(3、10ml/kg)させ、投与後2、4、6、8時間後にtail-cuff法により血圧(収縮期、拡張期及び平均血圧)及び心拍数を測定しました。 その結果アロニア果汁、アロニアエキスいずれも血圧の低下傾向が認められ、アロニアエキス10ml/kg投与群では対照群と比較して有意な血圧降下作用が認められました。また、心拍数に対する影響はありませんでした。 これらのことから、アロニア果汁およびアロニアエキスには心拍数に対する影響を及ぼすことなく、摂取によって血圧降下作用を期待することができる機能性素材としての可能性が示唆されます。
アロニア果汁、アロニアエキス摂取による収縮期血圧の変化
※試験機関:(株)新薬開発研究所(北海道恵庭市)